一般小児科

こどもに多い症状・疾患

ここではお子様に多い症状や疾患とその対処法についてご案内しています。
尚、下記に含まれない症状や疾患、お子様の体調の変化に柔軟に対応しております。お子様が普段の様子と違うと感じられたら些細なことでもお気軽にご相談ください。


繰り返す発熱

お子様は免疫も発育途中であり、発熱しやすい傾向があります。お子様の発熱は緊急の治療が必要ないことも多いため、落ち着いて状態をしっかり把握し、適切な対応を心がけてください。

発熱していて早めの受診が必要なケース発熱している子ども

  • 生後3ヶ月未満で38℃以上の発熱
  • 激しく泣く、なかなか泣き止まない
  • けいれん、ふるえ、呼吸困難がある
  • おしっこの回数や量が少ない
  • 元気がない、食欲がない
  • なかなか眠れない

上記ケースに当てはまる場合、または発熱に関して詳しい情報を確認されたい場合は下記
【繰り返す発熱について】をご欄ください。


怪我

擦り傷、切り傷

怪我をしている子ども傷口の状態を確かめ、汚れている場合は水道水で洗い流します。出血している場合には、清潔なガーゼで圧迫し、可能であれば傷口を心臓よりも上にしてください。傷口にティッシュペーパーやペーパータオルなどを直接つけると、完全にきれいにするために痛みの強い処置が必要になってしまいますのでご注意ください。応急処置をしたら傷跡が残らないように早目に受診してください。




打撲、骨折

打撲、骨折している子ども速やかに受診してください。受診するまで腫れがある場合は氷嚢で冷やしますが、清潔なジップロックに氷を入れたものでも構いません。応急処置をしたらすぐに当院までご相談ください。





頭をぶつけた、転落して頭を打った

頭のケガをしている子ども直後に激しく泣いてもすぐに元気になった場合、ひとまずは安心ですが、しばらくは様子を注意深く観察してください。こぶがある場合は冷やしてあげましょう。ぐったりしている、意識がない、けいれんを起こした、顔色が悪い、嘔吐する、大量に出血している、へこみがある、頭痛を訴えるなどの場合にはすぐにご連絡ください。適切な対処方法をご案内させていただきます。尚、こうした症状はぶつけてしばらくたってから現れる場合もあります。数日間は注意深く様子を確認してください。気になる場合はお気軽に当院までご相談ください。


やけど

やけどをしている子ども赤くなる・水疱ができる程度で広範囲まで及んでいない場合は、最低20~30分程度は流水や氷で冷やしましょう。服の上から熱湯を浴びた場合は服を脱がそうとせずに服の上から冷やしてください。赤みや水疱がある状態でも広範囲に及ぶ場合、そしてやけどの部分が白、または黒い場合は速やかな受診が必要です。なお、やけどが深い部分まで及んでいるかどうかの判断は難しく、感染を起こす可能性もありますので、水疱ができた程度でも冷やした後すぐに受診してください。

歯が折れた、抜けた

歯が抜けた子ども顔をぶつけて歯が抜けた場合、元に戻せる可能性があります。ただし、歯を水道水で洗ったり、こすったりしてしまうと歯の定着に必要な歯根膜が破壊されて戻せなくなります。ご家庭での措置としては抜けた歯が汚れていてもそのまま牛乳に浸すことで細胞が死んでしまうのを防ぐことができます。尚、歯が折れた場合、口の周りに傷など生じる場合がございますので気になることがございましたら当院までご相談ください。

鼻血が出た

鼻血が出た受診の必要はないというケースがほとんどです。座って下を向かせ、小鼻を10分程度つまんで圧迫してください。上を向かせる、うなじを叩くのは絶対に止めてください。だだ15分経過しても鼻血が止まらない、出血量が多い、顔色が悪い、吐血する、鼻血を繰り返す場合は慌てずに当院を受診なさってください。




鼻や耳に異物を入れてしまった

赤ちゃんの耳お子様は思いもかけないものを鼻や耳に押し込んでしまうことがあります。異物が入っていない方の小鼻を押さえて強めに鼻をかむ、異物が入った方の耳を下にしてトントンするなどで取れることもありますが、少し試して取れない場合は無理して取ろうとせずに当院を受診してください。



目に異物が入った

眼をこする子ども目をこすることは厳禁です。熱湯や薬品、金属片、尖っているものなどの場合はすぐに眼科を受診してください。それ以外の場合、涙で流れ出なければ顔を水につけてまばたきをさせます。それができない場合は、手でそっと水をかけて洗います。こうした方法でも異物を除去できない場合は当院までご相談ください。




腕が抜けた

子どもの腕
お子様は、急に手を引かれたり、転んで手をついたりした拍子に肘の亜脱臼を起こす肘内障(ちゅうないしょう)になることがあります。肘内障は手のひらが上向きになるように肘関節をねじることで整復でき、普段通りに動かせるようになって痛みもすぐにおさまります。ただし、骨折の可能性もありますので、すぐに受診してください。

お子様は成長過程にて小さな怪我を繰り返し経験することで、危険なことや自分を守る方法を学んでいきます。
ただ、どんなにしっかり見守っていても予測のできない動きをするお子様の怪我は完全には避けられません。
したがってお子様の怪我に関しては、周囲の大人が適切に判断、対応することが重要です。慌てずに状態を確認し、必要な応急処置や受診を行うようにしてください。

また、普段からお子様が危険な場所に上がれないようにする、扉などにストッパーをつける、家具などの角に柔らかい素材のカバーをつけるなど対策をとっておくことも重要です。なお、ネットにある医学情報を確認する際には、「日本小児科学会」や「日本小児科学会認定小児科専門医」が監修したサイトを参考にすると安心できます。
民間療法には感染・悪化などのリスクが高いものもありますので注意してください。

手足口病

幼児の集団行動ウイルスによる感染症で、水疱性の発疹が手足や口内にできます。原因となるのは、コクサッキーウイルスA6・A16、エンテロウイルス71(EV71)などで、日本では夏から秋にかけて流行します。咳やくしゃみなどによる飛沫感染、接触感染、手指を介した糞口感染などによってうつり、保育園や幼稚園での感染拡大が起こりやすくなっています。乳幼児が感染しやすく、半数を2歳以下が占めるとされています。


長引く咳

咳をしている子ども咳が2週間以上続く場合、アレルギー性疾患や感染症が疑われ、放置していると悪化させてしまう可能性があります。当院では、必要に応じて感染症抗体価やアレルギー検査などを行って原因を見極めた上で適切な治療を行っています。別の症状、同居されている方の症状の有無、これまで服用していた薬などの確認をした上で総合的に診断していますので、お薬手帳がある場合は忘れずにお持ちください。なお、治療を受けているのに慢性的な咳が続く場合もご相談ください。


長引く咳について

熱性けいれん(ひきつけ)

熱性けいれんの子供38℃以上で、手足がガクガクする、眼球が上にいって白目をむく、全身が突っ張る、脱力する、ぼんやりするなどの症状を起こすのが熱性けいれんです。多くはこうした発作が5分以内におさまって、脳障害や知能低下などを起こしません。ただし、5分以上けいれんが続く、発作はおさまっても意識障害が30分以上続く、発作が短時間に繰り返しおこる場合にはすぐに救急医療機関を受診してください。


はしか(麻疹)

耳を触っている子ども感染力が非常に強く、飛沫感染や接触感染だけでなく空気感染も起こします。感染すると約10日の潜伏期間の後に風邪のような発熱、咳、鼻水の症状が現れ、数日後にいったんおさまります。その後、口内に白い発疹が現れて発熱し、全身に赤い発疹が出ます。適切な治療を受けても千人に1人が命を落とすとされていて、中耳炎・肺炎・脳炎などの合併症を起こすリスクも高くなっています。※はしかが疑われる場合は受診前にクリニックへ電話で症状を伝えてから受診していただきますようお願いいたします。

風疹(三日はしか)

妊婦さん風疹ウイルスによる感染症で、主に飛沫感染でうつります。はしかと比較すると重症化リスクは高くありませんが、妊娠している方が感染すると胎児が先天性風疹症候群になり、心臓・目・耳などに障害を起こす可能性があります。感染すると2~3週間の潜伏期間を経て、うなじや耳のうしろのリンパの腫れ、発熱、細かい発疹といった症状を起こし、血小板減少性紫斑病や急性脳症といった合併症をまれに生じることがあります。

マイコプラズマ感染症

咳をしている子どもマイコプラズマという病原体による感染症で、肺炎を起こします。発症年齢のピークは8~9歳であり、主な症状は咳と発熱で、微熱程度のこともあります。飛沫感染でうつりますが、潜伏期間が4週間程度になることもあって、感染経路がわからないこともあります。気管支炎で治療を受けていても症状が改善しない場合はマイコプラズマ感染症を疑う必要があります。適切な治療を受ければほとんどの場合は、入院せずに外来で治すことができます。

水ぼうそう(水痘)

クリームを塗る子ども

水痘帯状疱疹ウイルスによる感染症です。感染力が強く、母親から引き継ぐ抗体量が少ないため生後1~3ヶ月でも感染します。感染すると2~3週間の潜伏期間を経て赤い発疹が現れ、数日で水疱になり、口内を含む全身に広がって1週間程度で水疱がかさぶたになります。発熱することもありますが、数日でおさまります。

りんご病

赤ちゃん

ヒトパルボウイルスB19に感染して起こる伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)という病気で、頬が赤くなることから「りんご病」と呼ばれています。冬から春に流行することが多く、流行が4・5年ごとに起こっています。主に飛沫感染でうつり、1回感染すると免疫ができて再度感染することはありません。潜伏期間約1週間を経て、発熱、筋肉痛、だるさ、咳など風邪のような症状が現れ、1週間程度経過してから頬に発疹が広がり、りんごのように両頬が赤くなり、数日後にひどくなって1~2週間程度で自然に消えていきます。四肢に赤いレース状の発疹が出ることや、かゆみ、ほてり、微熱、頭痛などを生じることもあります。なお、かゆみはそれほど強くありません。

下痢・嘔吐

嘔吐しそうな子ども下痢も嘔吐も日常で起こりやすい症状ですが、水分がうまく補給できず脱水を起こす可能性がありますので注意が必要です。下痢は、形を保てないほど軟らかい軟便や水のような水様便を含む状態で、排便回数や量も増えます。嘔吐は、胃などにある内容物が食道上部に強制的に押し戻される状態で、乳児、幼児、学童といった時期によって疑われる疾患が変わります。深刻な病気によって起こっている可能性もありますので、経過や症状、摂取した飲食物などをしっかり確かめることが重要です。特に、嘔吐が続く、水分をとれない、ぐったりしている、顔色が悪い、血便が出た、おしっこの回数や量が少ない場合は速やかに受診してください。

便秘

トイレをしている子どもお子様は消化機能も発達途中にありますので、便秘をすることも珍しくありません。便秘に関しては「数日間、便が出ていない状態」と誤解されていますが、毎日の排便があっても十分な量を快適に出せない状態も便秘に含まれます。疾患の症状として便秘が起こっている可能性があり、問題がない場合にも放置していると腸内フローラを悪化させてしまうことがあります。原因を確かめて適切な治療を受けましょう。




便秘外来について

おねしょ(夜尿症)

おねしょ5歳以上で、1ヶ月に1回以上の夜尿(おねしょ)が3ヶ月以上続くと、夜尿症と診断されます。小学校にあがると、学校の活動等で宿泊イベントが始まったりします。その際におもらしをしてしまうと自信喪失やトラウマになってしまいます。稀に成人しても夜尿症が治らない場合もあります。当院では、そのようなお悩みに寄り添って、適切な治療や保護者様のお子様への関わり方などのサポートを行っております。
現在かかりつけ患者様以外の方の初診の予約はお休み中です。再開はこちらのページでお知らせします。


おねしょ(夜尿症)

夜泣き(漢方)

漢方赤ちゃんが生まれてからしばらくの間、保護者の方は1日中目を離す事ができず自由に休む事が難しくなります。それに加えて夜泣きが始まると睡眠不足に拍車がかかります。当院では、赤ちゃんの夜泣きに対して、生活リズムや睡眠環境を整えるためのアドバイスに加え、漢方薬を処方する治療を行っています。また、保護者の方の心身のバランスを整える事も大切だと考えており、当院では保護者の方への漢方処方も行っております。



夜泣き(漢方)

インフルエンザ

インフルエンザ風邪に比べ感染力や症状が強く、肺炎や脳炎など様々な合併症を起こす事があります。インフルエンザにかかっている方のくしゃみや咳を吸い込むことで感染します。また、エレベーターのボタンやドアノブに付着していた菌が自分の手指を介して感染する事もあります。毎年冬に流行しますので、それまでに予防接種を受けましょう。



インフルエンザ

川崎病

泣いている子どもと両親川崎病​は1967年に発見された比較的新しい病気です。1000人に3〜4人の割合で発症、そのほとんどが乳幼児です。川崎病の症状をよく知る小児科医でないと発見しづらい病気で、普通の風邪と診断されることもあり、処置が遅れると生死に関わることがあります。早期発見、早期治療が有効です。院長は、大学、大学付属病院で川崎病を専門に研究をしておりました。治療・退院後の日常についてなどご相談ください。



スポーツ時の身体に関する相談

サッカーをしている子ども日本医師会認定 健康スポーツ医の資格を持っております。​運動を行うお子様に対して医学的診療のみならず、医学的な指導助言を行うことができます。部活などで疲れやすいお子様、一度ご相談ください。




でべそ

おへそ赤ちゃんの臍(さい)ヘルニア、いわゆる“でべそ”は、赤ちゃんの5人から10人に1人の割合でみられます。へその緒が取れた直後の臍輪がふさがっていない時期に泣いたりいきんだりすると、臍部に腸が飛び出してきて、“でべそ”になります。“でべそ”は生後3ヶ月頃まで大きくなり、大きいものでは直径4cm近くになることがあります。
以前は“でべそ”は自然に治るものと考えられていましたが、近年、臍の圧迫療法が見直されています。

パパ・ママの診療

注射風邪症状、頭痛、腹痛、花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息などお気軽にご相談ください。 診療ご希望の方は一般診療でご予約ください。
各種予防接種、風疹抗体検査(公費)、女性のヘルスチェック(さいたま市公費)も行っております。各種予防接種はWEB予約からご予約ください。
2019年4月1日以降に対象者には厚生労働省から水色や緑色の封筒でお知らせが郵送されてきております。通勤電車の中で妊婦さんに風疹をうつさないためにも(障害をもったお子様が生まれることがあります)、あなたもぜひ検査と予防接種を。ご不明な点は遠慮なくお問い合わせ下さい。
※女性のヘルスチェックは事前にお電話でご予約ください。

風疹抗体検査の流れ

  • 検査

血液検査を伴います。一般診療(9:00~11:00か火・金曜の16:00~17:00)でご予約し、備考欄に「風疹抗体検査」とご記入ください。上記の時間にご都合がつかない場合は当院までご相談ください。持ち物は、郵送されてきた封筒一式、保険証。

  • 検査結果のお知らせ&抗体がなかった場合

予防接種1~2週間後に検査結果がでます。結果ができているかお電話で確認の上、一般診療で予約(備考欄に「風疹抗体検査の結果」とご記入ください)し、基本的に受付番号通りにご来院ください。抗体がなかった場合は、その場で診察の後、予防接種ができます(無料)ので、1週間以内に37.5度以上のお熱がない時にご来院ください。持ち物は、郵送されてきた封筒一式、保険証。

ご予約は一般診療でお取りください。

かかりつけ医登録制度

これまで国は大人の領域で、個々の患者様に対して深い理解を持つ「かかりつけ医」を推進してきました。
2016年、小児科領域でも「かかりつけ医」を重視していこうという取り組みが始まりました。小児科はこどもの病気だけを診る科ではありません。こども自身を診る科です。さらに、あべ小児科ファミリークリニックは保護者様のお気持ちにも寄り添いたいと考えております。
お子様の成長を見守り、そして変化を見逃さないため、小児科専門医のいるクリニックでの登録をおすすめします。
登録希望の方は受付にある登録用紙に記入しお出しいただくか、LINEチャットからお問い合わせください。
※お問合せの場合は診察券番号も記載ください

小児かかりつけ医制度に登録できる方

  • 年長さんまでの方(就学前の3月まで恩恵が受けられます)。
  • 当院を予防接種・健診を含み4回以上受診したことがある方。4回未満の方は仮登録をすることで初回から対応可能。
  • 小学生以上のお子様は今まで通り、診察、予防接種や健康状態や発達のことなど、様々なご相談やお悩みに対応いたします。いつでもご相談ください。 ​

小児かかりつけ診療医制度に登録すると

  • 急な病気の診療や慢性疾患の指導管理を行います。
  • 発達段階に応じた助言や指導、健康相談・栄養相談に応じます。
  • 予防接種や健診の接種歴・受診歴を確認し、接種・受診の案内・指導を行います。予防接種の有効性・安全性に関する情報提供を行います。一時的にワクチン供給不足の際はかかりつけ患者様に優先して接種いたします。
  • 必要に応じ、連携した専門の医療機関へ紹介をいたします。
  • すべての相談に可能な範囲で電話やLINEにて対応いたします。診療時間外や休日は電話相談や休日・夜間救急診療所をご利用ください。
  • さいたま市子ども急患電話相談(平日17時から翌日9時、土・日・祝日9時から翌日9時)048-825-5252
  • 埼玉県救急電話相談(24H)#7119
  • さいたま市浦和休日急患診療所 (平日・土曜日は夜間、日曜9:00〜21:30)@浦和区保健センター2階
  • デメリットは特にございません。診療報酬明細書の記載が変わりますが、窓口でのお支払いは今まで通りございません。
  • 緊急時などに他院を受診した場合、次回ご来院時に、お薬手帳をお持ちの上、その旨をお知らせください。
  • 小児かかりつけ医登録できるのは1か所と決められています。当院から他院に変更なさる場合は遠慮なくお知らせください。また他院から当院に変更なさる場合は恐れ入りますが先方の医院に解除をお知らせください。​
  • 小児かかりつけ医制度は必ず登録しなければならないものではありません。登録したクリニック以外に行ってはいけないということでもありません。今まで通りすべての医療機関を受診できます。
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